この記事はBEATECH新歓ブログリレー2023 6日目の記事です
皆さんはじめまして、21Bで現在IR担当をしているJokerと申します。
ご入学された皆さんはおめでとうございます!最初のうちは慣れないことが多く大変かもしれませんが、心身の体調を第一に頑張りましょう。
BEATECH内ではプレイ人口が比較的少ない太鼓の達人ですが、今回は太鼓の達人をメイン機種とし、その他さまざまなサブ機種をプレイしている私がその魅力を伝えていくような記事となっております。主な読者として想定している層は、音ゲーをこれまでプレイしたことがない、あるいは他機種で音ゲーに触れているが太鼓の達人をプレイしていないため、太鼓の達人が他の音ゲーと比べてどのような特徴を有しているかわからないという層です。それでは内容へと入っていきましょう。
太鼓の達人の良い点
1.流行りの曲や有名な曲が多い
これが太鼓の達人の最大のアピールポイントではないかと思います。太鼓の達人は他の機種よりもJPOPやアニメ、ゲームミュージックジャンルの曲の追加がかなり多く、音ゲーをやっていない人でも自分が知っている曲を見つけるのが非常に簡単です。夏祭りや紅といった昔から存在する名曲も多数収録されているのも魅力的なポイントです。
また、収録曲のジャンル幅も広く、先程述べたJPOP、アニメ、ゲームミュージックの他に、ナムコオリジナル曲、バラエティ、キッズ、クラシック、ボーカロイドなどがあります。特に、他の機種では(ノスタルジアを除いて)殆ど収録されていないクラシックは特徴的なジャンルだと言えます。
他の音ゲーから太鼓の達人に移植された曲はゲームミュージックまたはバラエティに入っているので、自分がやったことのある機種の曲をプレイしてみたい!という人はそれらのジャンルフォルダから探してみましょう。
2.プレイするハードルが低い
太鼓の達人は家庭用ゲーム機のソフトが充実しており、最新のタイトルである『太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル』(Nintendo Switch)は、サブスク込みではありますが家庭用機種としては異例の700曲以上が遊べるソフトとなっています。iPadで太鼓の達人をプレイできるアプリもあり、人目を気にしないで遊べる環境が容易に手に入るという点は、太鼓の達人の操作の単純さ、収録曲のジャンルの広さと共に新規参入のハードルを低くする要因となっています。
3.音楽ゲームにおけるリズムの理解度を効率的に高められる
ここからはどちらかというと既に他機種のゲームをプレイされている方向けのお話となります。
みなさんは、下位曲をきちんと埋めたことがありますか?音ゲー触りたての時は少しやったが、それからは高難易度だけプレイしているという人も多いのではないでしょうか。また、下位曲をいくらプレイしたところで上位譜面は上手くならないからやらなくても良いという意見も聞いたことがあります。しかし、特に精度が重視されるゲームにおいて下位埋めはある程度の効力を発揮すると私は考えています。
例として、鍵盤ゲームで精度を取るということは
- リズムを意識すること
- 指や腕を正確な位置に動かすこと
の2つに分けられると思います。(以後、1の要素、2の要素と言います)下位譜面で難しい鍵盤が降ってくるというのは普通考えられないので、下位譜面とは1の要素だけが要求される譜面であると言えるでしょう。
対して上位譜面はどちらの要素も高水準であることを要求するので、どちらが欠けても高精度は期待出来ません。
ここから、1と2のどちらも出来ない人が上位譜面から練習するのは一般に効率が良い方法とは言えないということが言えます。何故なら、降ってくる鍵盤の見た目の時点で処理限界を超えているのでリズムを取る余裕がないからです。普通の速さの16分鍵盤で赤Jを出したりニアを出したりするのは鍵盤地力が足りていないからなのか16分の意識が足りていないからなのかその地力では判別出来ません。
対して下位譜面が出来なかった場合、殆どの場合その理由は1の意識が足りていないからの1択なので分かりやすく、対策もしやすいです。勿論下位譜面をやっても2の要素の上達はあまり見込めないので上位譜面が上手くなる為には上位譜面を触る必要がありますが、リズムの理解や意識をあまりせずに音ゲーをしてきて、上位譜面を触っては見たものの精度が気になっているという方はひとまず下位譜面を触ってみることをおすすめします。
ここまで太鼓の話をしていないじゃないか!と思われるかもしれませんが、ここから太鼓に繋がります。
1の要素は、あらゆる音ゲーで精度を取る時に共通して意識すべき要素です。そして、1の要素を他の音ゲーより効率よく鍛えられるのが太鼓の達人なのです。
何故私がそう考えたのか理由を説明します。先ほど鍵盤音ゲーの例で考えたことをまとめると、1の要素はそれ以外で精度を崩すような要素が無い譜面で練習すると鍛えやすいということでした。太鼓の達人は1レーンにノーツが流れてくる音ゲーであり、操作方法は面か縁を叩くのみの非常に単純なゲームです。つまり、太鼓の達人で精度を取るということは、他のゲームよりも大きく1の要素が関わるものであり、特に太鼓の達人の下位曲で精度を取るということは、その努力のほぼ全てが1の要素の上達に直結するものであると言えるでしょう。
鍵盤音ゲーの例に戻ると、難しい鍵盤の通りに指を動かすことが出来て精度もそこそこいいが、ただの8分に同時押しが挟まった配置や16分トリルのような簡単な配置でも精度が同じようになってしまうという人は上位譜面に触れるうちに2の要素は出来るようになったが1の要素が疎かになっている可能性が高いです。こういった人は、サブ機種として太鼓の達人をプレイしてみるということを考えてみるのも良いと思います。
4.トリルが安定する
太鼓の達人というゲームの特性上、余程速い譜面でない限り、長い複合は普通両手で交互に1打ずつ取るしかありません(シングルストローク)。太鼓は上位譜面になるほど長い複合が多くなる傾向にあるので、上位譜面でも精度を取ろうとすると、どこかで必ずどうやったらシングルストロークが安定するのか研究しなければならないタイミングが発生します。勿論鍵盤音ゲーにもトリルは置いてありますがトリルが難所という譜面は少ないので、それらを埋めようと思わなければトリルから逃げ続けることができます。しかし、太鼓の達人でシングルストロークが安定しない、遅いというのは致命的な弱点で、ある程度のシングルストロークを制御できる実力がなければ精度を取る挑戦段階に立てない譜面が大量にあります。したがって、太鼓の達人の上達とシングルストロークの研究は切っても切り離せません。こうして太鼓の達人で研究したシングルストロークをする時に力を込める筋肉や手首の意識は他機種でトリルする際にも役に立つので、トリルを苦手としている人は太鼓の達人をしている人に話を聞いたり、実際に太鼓の達人を遊んでみることで何か掴めるかもしれません。
5.認識に太鼓の達人を使える
みなさんは「ドンだーは大宇宙ステージ(EXH)が上手い」という言説を聞いたことがありませんか?
これは、大宇宙ステージ(EXH)の難所は縦連を含まないBTのみで構成されており、かつ交互押しした時に左手でCD、右手でABを押す必要がないので、ADを縁、BCを面だと考えれば太鼓の達人と同じ感覚で押すことが出来るからだと考えています。
ここまで応用できる例は稀ですが、細かい意識を含めて太鼓の達人の譜面に置き換えて意識する方法は有用です。
以下に特徴的な例を示します。
最後に
これまで太鼓の達人の良い点を紹介してきましたが、具体的に良い曲や譜面を提示した方がとっつきやすいと思うので、イチオシ譜面(曲)を紹介します。(難易度はおにです。)
- 夏祭り(星6)
昔からある方の夏祭りです。言うまでもなく皆さん知ってる譜面だと思います。この譜面は非常に曲とマッチしており、かつ基本的な16分3打を練習出来るのでおすすめです。
- 宇宙SAMURAI(星8)
非常に曲がいいです。この曲はBPMはそれほど速くないのですが、裏拍にノーツがあったり少し長い複合が散りばめられていたりするので、少しずつ長い複合に慣れていく際に有用だと思います。
- アスノヨゾラ哨戒班(星9)
この譜面は16分主体で、先程の宇宙SAMURAIより短い複合かつ単純なリズムですが、密度がかなり高いです。物量を克服すれば精度を取ることは簡単な譜面なので、物量耐性をつけるのにおすすめです。
- 珈琲の味と(星9)
非常に曲がいいです2。こちらも体力を使わせる譜面ですが、アスノヨゾラ哨戒班と違って技術もそこそこ要求されます。ちょっと長い複合も存在するので、この譜面が捌けるようになれば星10に挑む土台は殆ど整っていると言えるでしょう。
- 3piece-JazzParty!(星9)
非常に曲がいいです3。この前に紹介した2曲の星9とは打って変わって、こちらはテクニカルな譜面です。裏拍や24分といったリズムに深い理解がなければ、この譜面の精度を取ることは厳しいでしょう。
これで曲と譜面の紹介は終わりますが、この他にも魅力的な曲や譜面が沢山あるので、ゲームセンターでもお家でも是非太鼓の達人を遊んでみてください!