東工大音ゲーサークルBEATECH

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東工大音ゲーサークル"BEATECH"(通称べあてち)の公式ブログです。

Moon Strixの魅力を伝えたい

※この記事はBEATECHのCHUNITHM10周年記念ブログリレー1日目の記事です。

 

 

はじめまして、25Bの北緯45°です。誰やねん!って方がほとんどだと思うので軽く自己紹介をしておきます。

  • チュウニズム歴は3年ちょい
  • 他の音ゲーはKALPAやらをほんーの少し(これからもっと他の機種に触りたいとは思っている)
  • 鍵盤大好き
  • 今泉ひなLOVE

こんな感じです。

 

ということで、まずは

 

 

 

 

CHUNITHM10周年おめでとう!!!

 

 

 

 

 

自分は比較的新参なので昔話とかはできませんが、やはり今のところ音ゲー人生の中では一番ガチでやっている機種であり、この10周年という大きな節目に立ち会えたというだけでもなかなか嬉しいものがあります。10周年のお祝いはこのくらいにして本題に入りましょう。

 

 

 

ところでみなさん、好きなノーツデザイナーっていますか?このゲームでは多くのノーツデザイナーたちが日々譜面を作っており、それぞれ譜面に個性が出たりするので好きなノーツデザイナーも嫌いなノーツデザイナーも個人個人それぞれいたりしますよね。

そんな中、私が推しているノーツデザイナーが、Moon Strix氏です。高難易度だと例えばeden、Iudicium、破滅などの譜面を作っている方です。まあこれらの譜面に私怨がある人もいるでしょうが、この記事を読み終わるころには誰でも彼の虜になっているでしょう。

今回は、彼の担当譜面の中でも特に好きなものを抜粋して紹介していきます。

(ここだけの話、私は下埋めをあまりしていないので13+以下の譜面については知っている範囲での紹介になります。)

 

 

①クーネル・エンゲイザー[MASTER]

初手から言わずと知れた人気譜面です。

まずはサビの入りのこれ。

クーネルダンス

エアークラッシュがPVのサビでの琴葉姉妹の踊り(通称クーネルダンス)を彷彿とさせる形に配置されています。オタクくんたたちはこういう原曲リスペクト大好きだからね。

 

次にこれ。

ラスサビの直前

ここ、画像じゃわからないと思うので知らない人はぜひ譜面動画を見てほしいのですが、ここの「凍りつく」という歌詞に合わせて譜面が停止しているんですよね。

 

最後にこれ。

最後

ここの歌詞が「電気止まっちゃった」なんですよね。そうです。レインボーンを黄色から黒色に変えることで電気が消えたことを表しているんです。この表現力、素晴らしい。

 

この譜面には他にもたくさんネタが仕込まれていて、詳しく知りたい方はこちらの7周年コメントを読みましょう。(彼のコメントは9番目です)

CHUNITHM7周年記念!開発スタッフからのコメントを大公開!|ニュース|CHUNITHM VERSE (チュウニズム バース)|セガ新作音ゲー

 

②幾望の月[MASTER]

クソ変拍子です。

まずこれ。

Aメロの終わり

ここ、正直何を意図しているのかはっきりとわかってはないですが、まあスライドの形から少なくとも何かをしているということはわかります。

 

まずここの歌詞が「宇宙そらへ高く羽を伸ばすよ」なので、言われてみれば羽の形に見えてきます。無難に考えるとこれ(というか多分これ)なんですがもう一つ解釈を思いつきまして。

こちらも原曲のPVを見てもらうとわかるんですが、この小節でゆかりさんが1拍ごとに空へ浮くように上昇する描写があるんですよね。ここのスライドも譜面画像で見るとその動きを表しているように見えませんか?

スライドの始点がそもそも3拍目だしスライドが分岐するリズムも全然違うのでおそらく考えすぎかと思いますが、彼のことならありえない話ではない気がします。

 

次にこれ。

サビの途中

ここは「月明かりを切り取る」という歌詞そのままですね。月明かりを切り取っています。(ん?月明かりを切り取るってなんだ?国語力が皆無なので歌詞の解釈ができない…)

 

そして最後。

最後

これはおそらくドラム再現ですね(この曲の最後のドラムの譜面がどうなっているか正確には知らないが)。スネア、タム、フロアを叩く時の腕の横方向の移動をトリルの左右振りで再現しているわけです。

この譜面に限らずCHUNITHMはちょくちょくドラム再現譜面がある気がします。(某けいおんopみたいにスネアとハイハットが逆になっている場合もありますが…)

 

最初に紹介した2つの譜面は歌詞再現や原曲のPV再現などが特徴的です。

 

スコーピオンガールの貴重な捕食シーン[MASTER]

ヒョギフ大統領の貴重な産卵シーンです。

こちらも歌詞再現がなかなか大量にある譜面となっています(Yummy、病み、SOSなど)が、それらを1つ1つ紹介しても単調になってしまうので、再現の面ではなく単純に配置が面白いところを紹介します。

イントロ

なんというか、性癖に刺さる譜面なんですよね(?)。特に3,7小節目の頭の不規則に並んだ赤TAPに挟まれた短ホールドがとてもいい味を出してます。適当に手を広げて取っても「この配置を捌いている」という事実自体から気持ち良さが生まれている気がします。

 

そしてもう1つ、これ。

最初に歌詞がなくなるとこ

しばらく似たような配置が続くのでここだけ切り取って紹介。初見だと縦連で認識が阻害されて対応できないみたいなこともあると思いますが、入りを交互でとってしまえばあとはそのまま綺麗に交差で捌ける配置になっています。

彼の譜面では他にもマーシャル・マキシマイザーのように、誘導に乗ればそのまま楽しめるような交差配置が印象に残ります。

 

④インドア系ならトラックメイカー[MASTER]

歌詞の意味がわかりません。

花粉症にはマスクメロン←予測変換?????

 

それはさておきさっそく譜面紹介。

とても楽しい

ヘイ!ヘイ!の掛け声に合わせたフリックエアーとそれについてくるスライド。実際にやってみるとこれがまあ楽しいんですよ。そして全体的に譜面が少しずつ横に動いているのも微妙に動きが増していてよき。

その少し後

フリックエアーは先程と同じで、さらに謎のリズム難をスライドに節をつけて音を取ってます。スライドの不規則な動き方がここの不思議なリズムにフュージョンしていてとてもよき。

 

そしてもう1つ。

ファッションセンター

ほどよい速さの微縦連ってめちゃくちゃ楽しいんですよ。これはたぶん人類の共通認識です。

純粋な歌詞合わせ譜面は低難度譜面のイメージがあるのでなんか初心者の頃に戻ったような気分になれていいですよね(?)。

 

⑤Funny Funky Freaky[MASTER]

地味にかなり好きな譜面です。といっても全体的に譜面の雰囲気が好きみたいな感じなのでなかなか言語化が難しい。

一応抜粋して2箇所を紹介します。

曲の後半

こちら、安直にホールドを置くのではなく左向きのスライドにすることで横方向の動きをつける、ギターの音がだんだん低くなっていることを譜面で表しています。曲の場面にもよりますがやっぱり動きはつけたほうが楽しくなりますからね。

普通の譜面に見えますが1から譜面を作れって言われると意外とこの配置は思いつかないんじゃないでしょうか?

最後らへん

もはやこれは「なんか好き」の5文字でしか魅力を伝えられませんが気持ちはわかっていただけると思います。スコーピオンガールの最初みたいなたいな性癖に刺さるパターンです。特に最後のスライドの置き方好き。

 

譜面とは関係ないですがこの曲のBGAもかなり好きです。かわいい

 

⑥凛として咲く花の如く[ULTIMA

全体的にとても演奏感が強い譜面だと思います。

特に好きな配置を一か所だけ紹介。

サビ

これも性癖配置。よくこんな配置が思いつけるなという感じです。8分間隔の同時押しの基盤は崩さず、そこに違和感なく16分の連打を入り組ませるテクニック!そこにシビれる!あこがれるゥ!

 

ここ以外にも4分、8分連打のベースとなる配置に+α(16分など)を付け加えたような配置が全体的に多いです。こんな感じで曲の音楽的側面に寄り添った譜面をプレイするのが好きなのでこういう譜面はとても好みです。いいぞもっとやれ

 

⑦ライトスピード・デイズ[MASTER]

いい曲!めちゃくちゃいい曲!

この譜面も一か所だけ抜粋して紹介。

間奏

この譜面といえばやはりここのピアノソロ地帯が印象的。横振りがあるトリルや鍵盤に加えて12分も入るのでなかなかの難所でもあります。しかしここの譜面も先程の凛花黒と同じく演奏感という観点で見るとまさに"正解"の譜面という感じがします。

 

音ゲーでピアノっぽい譜面を置こうとなるとやはりスライダーを鍵盤に見立てて高い音は右に、低い音は左に置くというのが実際にピアノを弾いている感覚になれるため重要になってきます。野田クリでTAGさんも言ってました。たとえば音階が下がるところでは左向きの階段を置くなどです。

ただ、単純にピアノやキーボードの譜面を丸パクリしようとなるとそれは実際の楽器でやればいいとなるわけです。(やらなきゃいけないことばかり狂?何のことですかね…)そんなことしたら13+に収まらないですからね。

そこでフリックを交えたり動くトリルで簡略化することで演奏感を持たせつつチュウニズムらしい譜面にするわけです。ここのピアノの譜面をチュウニズムの譜面に変換するという工程がとても上手なんですよね。

 

⑧Yorugao[MASTER]

めちゃくちゃ癖譜面みたいな印象を持っている人が多いと思いますが、これは癖譜面の一言で片づけてはいけない最強譜面です。もう最初から最後まで全部語りたいくらいですが、そうするとキリがないので3カ所抜粋して紹介します。

最初らへん

とても健康に良い混フレ。

キック?(間違ってたらごめんなさい)の音を両端にエアーが交互になるようにつけて赤TAPで置きつつ、真ん中に主旋律に合わせた小粒TAP。一見複雑そうですが小粒の一部は両端のTAPと一緒に取れるようになっているように、丁寧な混フレとプレイヤーへの配慮がバランス良くなされています。

最後の8分と6分(2拍3連)の混フレも普通に置くとめちゃくちゃ難しいのでなかなか見ませんが両端を黄TAPにすることでバランス調整。譜面を全体的に俯瞰してもいい意味で質素できれい。

縦連地帯のやつ

見た目ではホールドとトリルのかたまりが別々に置かれている感じですが接続はきれいに4kで取れるようになっている実はプレイヤーにも優しい配置。譜面を1つの作品としてもプレイヤーがプレイする譜面としても、どちらの観点から見ても良譜面と言える良配置です。

サビ(?)

全体的に譜面がカラフルな地帯です。サビに入る前の曲が静かなところでは赤TAP+ホールドもしくはスライドのような見た目的にも質素でおとなしい譜面ですが、曲が盛り上がったところでは色んなノーツを総動員してカラフルで派手な見た目の譜面にしており、一種の演出とも捉えられます。

80小節の頭で78小節の頭の24分の配置はほぼそのままに、それに加えて新しく24分+16分のトリルという譜面を作っているのも統一感のようなものが感じられてよき。

 

全体的に癖譜面ではありますが取り方を理解すればかなり楽しい譜面です。みんなもYorugaoを詰めよう。

 

⑨《選別》 ~ Refuge[MASTER]

シビュラ枠。ちなみにND名義にある六次元モーターも同じくMoon Strixです。

敷地帯

ここはただの敷譜面といってもスライドは無視してホールドさえしっかり押さえておけば普通にスライドもまとめて取れるタイプの良心的な敷譜面です。どこかのテクポリみたいなやつとは違って。しかもスライドが敷かれていることでホールドや赤TAPが微妙に青みを帯びていて、なかなか曲に合った雰囲気が出せていると感じます。

何回も出てくるやつ

ずっと見てると人の形に見えてきます。

それはさておき、なんですかこの配置は。何を食ったらこんな配置を思いつくのか。完全なる性癖譜面。

 

後半は特にそうですが、全体的にスライドの使い方が非常に上手い譜面です。

 

⑩混沌を超えし我らが神聖な調律主を讃えよ[MASTER](おまけ)

ここまで中難度あたりの譜面を中心に紹介してきましたが急に最難関に近いのが登場しました。というのも混沌は割と初期のボス曲ということもあって名義は譜面ボーイズからの挑戦状、何人ものNDたちが箇所を分担して合作で譜面を完成させる形式となっています。この譜面ボーイズにこの曲では彼も参戦している訳ですが、担当箇所はどこなんでしょうか?見てみましょう。

 

 

 

 

 

 

デデドン!(絶望)

 

 

 

   ムンスト、お前だったのか…

 

 

 

まあ知っている人もいるかと思いますが、混沌の難所として名高い片手ホールド地帯、ここはMoon Strixの担当箇所です。大戦犯。個人的にはホールドも相当ですが2回降ってくるギザギザしたタプスラが片手で取っても両手で取ってもなかなか安定しないのでコツを教えてほしいです泣。

 

今までは彼の作品としての譜面とプレイヤーへの配慮、どちらも実現したような神譜面を紹介してきましたが、最後はおまけとしてプレイヤーへの配慮が一切なされていない(むしろプレイヤーを困らせようと配置している)譜面を紹介しました。混沌のほかにもボス曲の譜面には譜面ボーイズなどとして関わっていたりしますし、普通に高難易度の譜面も彼は作っています。

ただ、高難易度の譜面だとしても冷静になって譜面を見てみると今までのものと変わらず細かい工夫がなされていたりするので、暇な人は譜面保管所などで探してみてはどうでしょうか。

 

 

まとめ

今回は私の好きなノーツデザイナー、Moon Strix氏の魅力を彼の担当譜面とともに紹介してきました。今回紹介した譜面は10個に過ぎませんが、他の彼の担当譜面も神譜面ばかりです。

ぜひ皆さんもムンスト譜面を遊んで性癖を破壊されたりして楽しいCHUNITHMライフを送りましょう!